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執筆者の写真Kobayashi Kei

学会ポスターデザインに役立つ本とサイト

医療スライドデザイン部は、現在学会ポスターのデザインについて考えています。学会ポスターは先輩に教わりながら手探りでデザインしていく印象が強いですが、これまでにどのようなデザインテクニックが紹介されていたでしょうか?まとめてみました。

学生・研究者のための伝わる! 学会ポスターのデザイン術(宮野 公樹, 2011)



どこの書店にいってもプレゼンテーション関連の棚にあるロングセラー。国内で学会ポスターのデザインについて一冊にまとめた本はこれしかないのでは、くらいの印象です。


見た目のデザインを整える技術も紹介されていますが、ポスター発表におけるコミュニケーションの心得がしっかりと説かれており「プレゼンのスキル向上はあくまでアプローチのひとつであり、コミュニケーションの総合的な力を鍛えるのが本書の目的」と仰っていてとても共感できます。


ポスターは壁に貼っておしまい、ではないことをまずはこの書籍で痛感してみてください。


PowerPointによる理系学生・研究者のためのビジュアルデザイン入門(田中佐代子, 2013)



主にプレゼンテーションのビジュアルデザインテクニックについて書かれており、PowerPointの描画ツールで魚の絵を描いたりと攻めた技を紹介していておもしろいです。


学会ポスターについての情報は多くないですが、フォントサイズの指標やレイアウトの工夫などを紹介してくれています。


サイト

はましま先生のポスターデザインテクニック (2024)



PowerPointの実用的なテクニックをわかりやすい動画で紹介されているはましま先生によるポスターデザインテクニックです。ポスターを見やすく伝わりやすくする上でのエッセンシャルな技を動画でサクッと紹介してくれています。



kinko’s 学会ポスター作り方のコツ (2023)


主にポスターのレイアウトについてしっかりと解説してくれています。紙のサイズや色の選び方、フォントサイズなど、印刷会社らしい視点でコツを伝えてくれます。ただA0で本文文字サイズ48ポイントはけっこう大きそうな印象…。


余白は大事なのでしっかり意識しましょう!


学会発表用ポスターのサイズやレイアウトの注意点、印刷方法を解説


こちらもgraphicという印刷会社が提供する学会ポスターのテクニックです。学会でよく使われるパネルのサイズを国内、海外の事例で紹介してくれており参考になります。

「ひと目で『何を伝えたいのか』わかるようにする!」はその通り!


Edanz 注目の的になる!学会発表用ポスター作成 (2023)


科学論文の英文校正などで有名な会社によるポスター作成術です。ポスター発表をコミュニケーションの機会ととらえており、どうすれば人を惹きつけられるかを論じています。

基本的に英文のポスターが前提なので海外の学会発表の際には重宝しそうです。


Best examples of scientific posters (2021)


見た目をダイナミックに構成して印象的なデザインを作る事例を紹介しています。個人的にはかなり好みであり、こうした簡潔な情報をインパクトと共に伝えるポスターが最適なのではと思っています。

英語ですがポスターの事例だけでもぜひご覧になってください。


まだまだアップデートの余地あり

どの内容もとても参考になりますが「ぜひこの通りに作りたい!」と思えるほど魅力的なポスターデザインがないというのも個人的な感想です。時代に対してアップデートが足りていない印象。

もっといい感じに伝わりやすいデザインができる気がしていますので、さらに研究を続けてまいります。


アンケートのお願い

最後にポスターデザインに関するアンケートのお願いです。

現在、医療職、研究者、学生を対象としたアンケートを行っております。みなさんが学会や研究会などでのポスターを作成する際の、デザインの現状と課題についてお聞かせください。


情報が多く集まるほど、今後のデザイン改善をより洗練されたものにすることができます。ぜひみなさんのご協力をお願いいたします!


対象:臨床業務に携わっている方、医療に関連した研究者および学生の方

回答締切:2024年11月30日

アンケートURL


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