• Kobayashi Kei

横スクロールのアニメーション

スライドソフトにはボタン一つでアニメーションを加える機能が充実しています。ただ単に文字や絵をグルグル動かすだけでなく、動かす目的からアニメーションを考えることで使い方が大きく変わってきます。奥の深いアニメーションのデザインに踏み込んでみましょう。


BEFORE

疾患によるドーパミンの低下が不顕性誤嚥につながることを示したスライドです。今回はアニメーションが重要なので、ぜひ動画をご覧ください。




直したい!

  1. 疾患→ドーパミン低下→→→不顕性誤嚥の情報が様々な場所に配置されており、順番が把握しにくい

  2. 図の配色がやや見づらい


AFTER


こちらもアニメーションがポイント。ダイナミックに動くスライドです。




直した!

  1. 左から右に情報が流れるデザインにした

  2. 1枚のスライドに1ペアの情報を提示し、横向きのアニメーションで流すデザインにした


解説

1.アニメーションの意味


スライドでアニメーションを使う最も大きな意味は、情報を隠すことです。複雑な情報が一度に提示されると見る順番を把握しにくくなるため、まずは情報を隠し、アニメーションで提示していくことで情報を順序良くガイドすることができます。BEFOREのスライドはこの点でとてもよくできており、一枚のスライドではわかりづらさを感じますが、プロセスに沿って上手にアニメーションを活用しているため、流れをきれいに把握することができます。



こうした隠した情報を表示するためのアニメーションの場合、”アピール”もしくは”フェード”といった現れるだけのシンプルなものをお勧めします。


アニメーションは様々な効果があるのでつい試したくなってしまいますが、派手な動きの無意味なアニメーションはすぐに飽きられて目障りなだけのノイズになってしまいます。伝えたいメッセージを伝えるプレゼンテーションを作るのであれば、こうしたノイズはできるだけ取り除かなければなりません。



無意味なアニメーションの代表例。一度くらいなら情報の強調として有効ですが、乱発は禁物です。



2.意味のあるアニメーション


AFTERのスライドで重要なポイントは、動かしたいイメージからアニメーションを設定していることです。今回は一連の情報を左から右に流すために、各オブジェクトを大きく表示し、ダイナミックな動きで印象付けたいと考え、このアニメーションを作成しました。




作り方を解説します。まずはオブジェクトを配置し、全選択→右クリックでグループ化します。

そしてアニメーションの「アニメーションの軌跡」にある「直線」を選択します。



デフォルトでは上から下に落っこちてしまうので、効果のオプションで「直線(左へ)」を選択します。

そしてアニメーションの移動距離を設定します。オブジェクトを選択すると、始点が緑で終点が赤の矢印が現れます。この赤の終点をクリックして●の形に変化させると、終点の位置を変えることができます。


最後に右上の「タイミング」タブで「継続時間」を調整すると、アニメーションのスピードを調整することができます(アニメーションは動きの速さがとても大事です)。


機能は手段であり、目的ではありません。「こんな機能のアニメーションがあるからとりあえず使ってみる」ではなく、「こんなアニメーションを作るためには、どんな機能が必要か」の順番で考えることで、スライドデザインに広がりが生まれます。



#アニメーション #横スクロール #軌跡


※スライドはすべてmicrosoft Powerpoint office 2019 Windows10 を使用しています

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