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執筆者の写真Kobayashi Kei

オンライン講義を運営する

オンライン講義を一人で運営してみました。思った以上に難しかったです。ツールの選び方やプレゼンの仕方など、これから教育コンテンツを発信していきたい方々への参考になれば嬉しいです。



2021年3月21日、医療スライドデザイン部のグループメンバーを対象にスライドデザインに関するオンライン講座を開きました。今回やってみたかったこととして


・自分で運営して自分で話す講座をしてみたい

・講義を録画し、オンラインで配信したい

・質疑応答はチャットで受け付けたい

・できるだけ運営コストはおさえたい


ということを考えていました。


1.ツール編


まず参加者の募集についてはFacebookグループで告知し、Google Formsのアンケートで登録してもらいました。Google formsは無料で作成も簡単で、統計情報も出してくれてスプレッドシートにも出力してくれるので、シンプルに必要な機能は全てそろっていてありがたいです。

参加者のメールアドレスを記入してもらい、応募していただいた方には御礼のメールをお送りしました。こうすることでメールアドレスの記入ミスがあった人をすくい上げ、Facebookを用いてメールアドレスの再確認をする狙いもあります。


そして今回、録画が最大のネックになりました。多くの人が使い慣れているZoomをアップグレードすれば良かったのですが、この一回のために支払うのもなんかもったいないと思ってしまい、様々探したところ、Google Workspaceの14日間無料お試しプランに食いついてしまいました…。結果として「ケチってはダメ」というのが率直な感想であり、講義全体の質を落としてしまいました。



とはいえGoogle Meetという会議用ソフトも決して悪いものではなく


よかった点

・画質、音質は申し分なし

・ブラウザで起動できるため、Zoomのように別アプリを落とさなくていい

・リンクから入室の操作もシンプル。「入れなくて困る」という人はいなかった(多分)

・終了後にチャットのログをダウンロードしてくれる

・うまく使えばGoogleカレンダーとも同期可能



うまくいかなかった点

・使い慣れている人が少なく、”ピン止め”などの操作をしないとスライドが上手く見られなかった

・ノートパソコンでスライドを全画面表示にして画面共有すると、Meetの画面が全然見られなくなる

・そのため入室の許可のたびにスライドを止めなければならなかった

・画面共有が途中で止まるトラブルあり(原因不明)。その際もチャットが見られず、しばらく話し続けてしまった

・「画面を共有しています」というメッセージが常に表示されてしまい(消すことはできた)、録画された動画にも残っていた



いただいた事後アンケートにも「使い慣れているZoomの方がよかった」というご意見が散見され、また「入室者の承認をする作業を一人でやらず、別の人に入室を許可する権限を与えたほうがいい。今後必要あれば私がやりますよ!」というありがたい申し出もいただきました。

これについても言い訳をさせていただくと、入室許可のためのサブホストを置くことは考えたのですが、ホストを増やすことができず、ホスト権限をだれかに委譲すると、今度は録画ができなくなるという問題が発生し、解決策が見つからず、結局一人で行う形となりました。


完全に一人でやらず、入室許可やトラブル対応のために最低でももう一人スタッフを置く、ということはとても大切であり、次回はどなたかにご相談をさせていただきます。


その他のツールについて、webカメラはPC内蔵のものを使い、PCの斜め後ろにライトを設置しました。私の顔がメインではないので、映りとしては十分でした。

マイクには少しこだわり、Marantz MPM-1000Uというコンデンサーマイクにポップガード

を装着して使用しました。どちらも比較的お求めやすいアイテムですが、マイクテストをしてもきれいに波形を拾ってくれて、指向性も高いので余計なノイズも入らずよかったです。私の声がかすれて聞こえるのは花粉症のせいでした。今後はショックマウントも買うかどうか思案中です。




あとは動画の編集はAdobe Premiere CCを使いました。余計な部分をトリミングしただけなので、iMovieやビデオエディターでも十分使えるかと思っています。オンラインプレゼンの動画は動きが少ないので多少切り貼りしてもあまり気になりませんね。



2.プレゼン編


改めて動画を見直し、自分のオンラインプレゼンテーションに対して反省点がいくつもあり、ご参考になればと思い書き連ねていきます。



まずは、テンションの低さオンラインプレゼンテーションは通常のプレゼンの1.5倍くらいのテンションで挑めというのはよく聞く話で、私も心がけたつもりだったのですが、まだまだ低いですね。特に導入、ツカミの部分は大切で、ここで話を聞く価値があるかどうかを判断されるのですが、もっと力強く話さないとダメですね。改めてプロの凄さというものを実感しています。


あとは「えーと」「あのー」の多さに驚きました。これはもう完全に癖になっており、ヤバいですね。言い淀むのは話が完全に頭に入っておらず、リハーサルも不足しているためで、人に伝わる話をしたいのであれば、そもそも”話す”という行為をもっと鍛えなければいけないと痛感しました。イメージトレーニングだけでなく、実際に声に出すことは大事です。


スライドに関しても動画コンテンツにするならもっと面白くていい、と感じました。やはり普段アニメやバラエティなどで相当なレベルの動画を視聴しているので、Youtubeに載せる動画にするのであれば、もっと退屈しない演出を入れてもいいのかもしれません。基本的にプレゼンに過剰なアニメーションは反対している立場ですが、若干その意見は見直しつつあります。


やってみてよかった点としては、質疑応答をチャットで受け付けたことでした。口頭でのやりとりがなくなるのでお互いに不満が残るかと思いましたが、プレゼンター側はラジオDJがお葉書を読んでいるような楽しさがあり、また質問する側にもじっくりと質問内容を吟味して言葉にできる猶予ができるのかなと感じました。質問者にこちらから直接聞き返すことが難しいので、思い切り無知をさらしたシーンもありましたが、この形式はオンラインの強みと感じました。


まだまだオンラインプレゼンターとして未熟であるのは私だけではないと思いますが、これからの若い人たちはより高いリテラシーを持って、こうしたツールを自在に使いこなしてくると思います。何にせよまだまだ学ぶことは多いです。



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